水瓶座の青春の巨匠Ⅱ:ロミオとジュリエット

ゼフィレッリ監督作品の中のもうひとつの名作ロミオとジュリエット-ROMEO &JULIET(’68年 日本初公開)も管理人にとっての永遠の名作。
B000197HXI.09.MZZZZZZZ.gif これはロードショウではなくリバイバルで見ました。友人と一緒に高校の午後の授業(倫理社会と世界史だった)を抜け出して、制服のまま堂々と見に行ったのでした。

 この映画のテーマは、ニーノ・ロータ制作の主題歌の題名そのまま"WHAT IS A YOUTH?(若さとは何ぞや)"でしょう。

 出会った瞬間に恋に落ちるロミオとジュリエットは、細胞の隅々まで生命力にあふれ、美しく、しかし無防備で、世間を知らず、考えなしで、刹那的で、視野狭窄的です。過去も未来もなく、今この瞬間と恋する相手がこの世のすべてなのです。

 恋を成就させるためなら、世間のルールも親も家名もなんのその。老いた肉体を思い煩い、老後のことだの、お金だの、権力だのに執着する態度とは正反対の哲学。
 これこそまさに若さなんですねぇ。

 同じ若さでも、せいぜい授業を抜け出して映画を見に行く程度だった私たちに比べ、自分たちだけで結婚式は挙げるわ、48時間仮死状態になる薬を何の躊躇もなく飲むわ、あっという間に自害するわ、もうロミオとジュリエットのスケールのデカさというか若さゆえの暴走に圧倒されっぱなし。

 主演のオリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングは撮影当時15歳と16歳でした。二人の類まれな美しさ、若々しく躍動するしなやかな肢体にはため息がでます。

 特に黒髪で、みどり色の瞳のオリビアは、宝石のようにきれい!
 まさに神の創りたもうた傑作です。後にも先にもこれ以上のジュリエットは出ないとさえ感じるほど(クレア・デーンズ、太刀打ちは、ちょ~っとムリじゃ)。

 生涯のうちで、二人が生物的に最も美しく輝いた瞬間を切り取って映像に納めたような感があり、今となっては若さというものの儚さに胸が痛くなります。

 映像の雰囲気は、中世の美しい絵画そのもの。その中で躍動する若者たちとのコントラストがみごと。

 さて、水瓶座の人の特徴のひとつは「若い」ということ。実年齢とは関係なくいろいろな意味で若さを保持している人が多いのです。”若さの普遍性の追及”をテーマに掲げた「ロミオとジュリエット」は、はまさに水瓶座のゼフィレッリ監督らしい作品なのです。

水瓶座:1/21~2/19、風の宮、支配星は天王星

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水瓶座の青春の巨匠Ⅰ:ブラザーサン、シスターム―ン

 思春期の頃に出会った忘れられない映画があります。
 そのなかの一つがフランコ・ゼフィレッリ監督作品のブラザー・サン・シスタームーンBROTHER SUN,SISTER MOON(’73年 日本初公開)。 

B000228TVI.09.MZZZZZZZ.gifこれは13世紀に実在したアッシジの聖フランチェスコの半生を描いた物語です。
彼は作物を作ったり、物乞いすることすらしないような厳しい清貧の思想を実践した聖人でした。

 豪商の息子フランチェスコはもとは明るく享楽的で俗っぽい若者でした。
 若くして商売にも長けた彼は父親自慢の息子。
 そんな彼が騎士の位と栄誉をかけた戦争に参加します。
 ところが戦地で熱病に罹り、生死をさまようことに。
 かとうじて助かった後、それまでとは正反対の人格に生まれかわっていたのです。
 
神と富、二人の主人に仕えることは出来ない
 この世の富や肩書きに執着することの愚かしさを説き、ただ野に咲く小さな花のように生きたいと思いつめるフランチェスコ。 

 印象的なシーンはいくつもありますが、中でも好きなのが次のシーン。 

 ★公衆の面前で着ているものを次々に脱いでゆき
 「私は貧しき者になりたい。キリストもそうだった。あなたから もらったものをすべてお返しします」
 と父親に静かに言い渡して、素っ裸で城壁の外へと去ってゆくフランチェスコ。

 ★「理解されることや愛されることを期待するんじゃなくて、私が理解したい。愛したいの!」
 と叫び、フランチェスコたちと共に生きる決心をする少女クレアの剃髪の儀式のシーン。  

 ★「あなた方の貧しさの前に私は恥じ入る
 とフランチェスコの足元にひざまづくローマ教皇。

ロードショーで見た当時、まだ年端もいかない子どもでした。
 ちっぽけな自分とこの世との折り合いの狭間で、色々な疑問符が中に浮いていました。

 フランチェスコやクレアのようにはとうてい生きられない。
手塩にかけて育てた息子からこんな仕打ちを受ける父親の哀れなこと。
でも……理想のない人生では魂が閉塞する。

 今も昔も映画に描かれたこのうえなく気高い人間の姿に圧倒される思いです。

 とはいえこの作品、こむずかしい宗教映画という要素はほとんどありません。
若き聖フランチェスコの瑞々しい青春の物語といえます。
 美しい映像や、ドノヴァンの甘く切ない音楽とあいまって胸がキュンキュンします。


監督のフランコ・ゼフィレッリは誕生日が2月2日の水瓶座。ある時ゼフィレッリ監督が交通事故に遭い、床に伏していた時に夢の中に聖フランチェスコが現れたとか。
 この映画は監督が自分の中の宗教的な思いを形にして世に送り出そうと決心したことから生まれたということです。

 水瓶座の人は高尚な思想を持ち、物質の世界を越えて、より高い次元を志すことがあるようです。
 管理人の知人でも、水瓶座の人の中には、高いレベルの魂の成長を求めるがゆえに、俗っぽい世間との折り合いが良くない人は多いみたい。ガンバレ水瓶座!

水瓶座:1/21~2/19、風の宮、支配星は天王星

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