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お盆とともに哲学者旅立つ

今夏のベランダでは、ゴーヤのグリーンカーテン造りに初めてまともに取り組んでみました。

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 多少の日差しを避けてくれればそれでいいかな、と、食用としてのゴーヤにはあまり期待していなかったのですが、なんとこれが…繁茂繁殖の勢いすさまじく、次から次へと立派な実をつけるので、この2か月くらい毎日のようにゴーヤを食べ続けております。

 連日の猛暑ですが、窓辺を見るたびゴーヤに元気づけられる2014年・夏です。


 昨日(8月16日・土曜日)、近所にお住まいの哲学者・木田元さんが亡くなりました。

 日本におけるハイデガー研究の第一人者にして、「闇屋になりそこねた哲学者」の木田先生。

  管理人はこの方を闇屋肉体の知というキーワードで認識しています。

 戦後、闇屋の手伝いをして命をつなぎ、一家を養い、大学の学資も闇市の仕事で調達したという、清濁併せ呑むサバイバル能力の迫力

  科学技術を人間が制御できる気になっている観念の肥大化を戒めるような健全な思想と生命力!

 しかも美男子。

 …かっこいい。

 木田元さんのお孫さんと我が家の獅子座の同居人は、幼・小学校時代の同級生。
 当時よく一緒に遊んでいました。
 木田元さんのご自宅に遊びに行った獅子座人が、木田さんが65歳まで大車輪をしていた(!)といううわさの鉄棒で遊んでいる写真があります。

 商店街でお見かけする度
 「お目にかかれて今日はラッキー」
 と思っていました。

 上品な奥様といつもいつもご一緒だった木田先生。
 車鮨、むさしや、佳佳苑…そして今はなき洋食屋ジャーマンポテトで、お二人が仲睦まじく食事なさっている姿が忘れられません。

 昨年、商店街のサンドラッグの前で久しぶりにお二人と立ち話をした獅子座人。

 「木田先生に憧れて哲学にいきたいと思ったのですが、大学では国文を専攻いたしました。でも哲学やドイツ語は続けたいです」
 という獅子座人に
  「国文の方が哲学より生産的です
 とおっしゃった木田元さん。

 8月のお盆とともに旅立ってゆかれた巨匠。

   ご冥福をお祈りいたします。

 

 

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