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男よ、汝ソツのある者よⅠ

          

           獅子座人撮映のVictoire de Samothrace
Nike


 多くの男性の口癖に
 「...面倒くさい
 というのが、ある。

 彼らは、世の中に、異性に、親や姉弟に、現実というものに、生活することに、常に何かしら面倒くささを感じているようである。

 確かに世の中は面倒くさいことに満ちていますよね。

 整合性がとれている物事は珍しく、何をするにも一筋縄ではいかず、シンプルにスキッと決まることはまれである。

 とはいえ、そのもともと面倒な要素をはらむものを、さらに輪をかけて面倒にしてしまっているのは、とりもなおさず本人自身ではないかと思えることが多々ある。

  マンションの管理組合の役員の仕事(会計)をしている蟹座人が、組合の会議やら銀行の用事やらを済ませて帰ってくるたびに色々グチる。

 いわく・・・
 
 「管理組合用のプリンタを新調した。
 面倒がないように自分が使っているものと同じ機種にした。
 そこまではいいが、(何故かは知らねど)そのお金の支払いがうまくいかず、とりあえず自分が立て替えているのだが、理事長が当分不在で、書類に彼の判子をもらえないために、プリンタ代金がすぐには自分のもとに返ってこない」

とか、

 「銀行に行って組合の必要経費をおろそうとしたが、押し間違えた印(理事長のものである)と、押しなおした印がわずかに重なっていたために、書類が受理されずお金をおろせなかった。
 再度、理事長から判子を受け取って書類に押しなおし、また銀行に行かねばならない。が、理事長は当分不在である」


 などといった愚痴を聞いていると、なんか、こう、ど~も、蟹座人自身が、実際に起こったことの面倒さの半分くらいに加担してしまっているんじゃね?と思えるのだ。

 というか、実は面倒事が好き なんじゃないのか?

 だいたい彼の話は、何が幹で何が枝葉かを飲み込むのがなかなか困難なのだ。

上記の会話部分は、なんとかまとめてみた結果であるが、この作業に、こちらはかなりの想像力と忍耐がいったのである。

 ネタ自体は悪くないのに伝え方がよくない。
 せっかくのネタが新鮮味を失い、不味くなってしまう。
 腕の悪い料理人のようである。

 聞いてほしいことがあるなら、口に出す前にいったん頭の中でまとめてから話してみてほしい
  とりあえず深呼吸でもして落ち着いたらどうか。

 「相手のいる場合の語り」というのは「独り言」ではないのだから、ある程度、起承転結を意識する必要がある。
 
 それが面倒くさいなら、無口なキャラになってみる、という手もある。 
 しかし、それでは蟹座人が蟹座人ではなくなってしまうであろう。
 
 今も、銀行から戻った蟹座人が、ひとしきり愚痴を言ったのち、バナナを買いにまた出かけるという。

 果物の中で唯一好きなバナナは、ほぼ毎日仕入れているようである。

 しかし銀行に行ったのなら、隣のスーパーマーケットで購入してくれば、外出は一度で済んだのではないか。
 銀行とバナナ売り場は地続きで5、6mしか離れていないのだ。
 
 こういう事態は、彼にとっては「面倒くさい」ことではないのであろうか。 
 たぶんそうなのであろう。

 「じゃっ」

 と言った彼が玄関を出てドアが閉まった直後、間を置かずにピンポ~ン!とベルが鳴るではないか。

 何事が起きたのか、と思ってドアに向かおうとすると、その直後、ドアが開き、そこに蟹座人が立っていた。
 彼は
 「肘が(ベルに)当たっちゃっただけです
 と言い残して、またすぐにドアを閉めた。

 
 さて、世の女子たちに言いたいのである。

 男性のこういったソツというか面倒くささを容認し、受け流し、さらにいっそ面白がれる才が全くないとなると・・・彼らとお付き合いするのは難しいかも知れません。


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