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乙女と、乙女のバイブルOlive

 かつて存在したOliveという雑誌をご存知でしょうか。

’80~’90年代にかけて人気のあった、ロマンティックなガーリーテイストたっぷりのティーン向け雑誌です(2013年現在すでに廃刊されており、管理人の手元には2冊だけ残っています。)
Olive

 ’80年代当時、管理人はすでにティーンからは程遠かったのですが、美しいグラビアや清楚で小粋なフランス風女学生カルチャーの提案が興味深くてたまに購入していました。

 雑誌の中では、読者の高校生をリセエンヌ-lycéenneと呼んでおり、田舎はカンパーニュ-Campagne、結婚はマリアージュ-mariageといった具合に、全体的にフレンチヨーロピアンテイストなわけですが、雑誌名のOliveってアメリカン・コミックのキャラクターの名前なんですよね。

 なのに、どうしてそうなったか…は興味のある方はお調べ下さい。
Olive_2

 ここではこの雑誌が輩出した二人の正統派にして永遠の乙女たちのことに触れます。

 まず現代の…
清少納言70%、紫式部30%くらいな感じの感性の作家(あくまで個人的に思うにですよ)酒井順子女史。

 立教女学院高校在学中より、Oliveに執筆枠を持っていた才媛です―当時”マーガレット酒井”という名前で書いていました。

 大学卒業後、博報堂に入社し研究員として勤務。
 3年後退社し、フリーランスでコンスタントにエッセイを発表。
  Photo_3

「負け犬の遠吠え」 で、講談社エッセイ賞と婦人公論文芸賞を受賞し、ブレイク。

 彼女の書くものは、正統派の教養と、洗練され研ぎ澄まされた感性が光っており、とても理論的です。

 さらに、どこまでも客観的な観察眼に裏打ちされた突っ込みから生まれるユーモアで、時代や現象を切り取ってゆく小気味よさが読者を一気に引き込みます。

  毒の効かせ方のテクニックにも気品があり、林真理子さん的毒気と読み比べてみると面白いかも知れません。

Kuriophoto_4

 そしてもう一人は栗尾美恵子さん。
 花田美恵子さんといった方がわかりやすいでしょうか。

 成城学園中学に在籍していた頃からOliveの読者モデルになり、その後女子大生モデルとして週間朝日の表紙を飾り、大学卒業後は客室乗務員としてJALに勤務。
 ステイ先で力士・若花田に見初められ結婚。
 4人の子をもうけ離婚。
 その後、子どもとともにハワイに移住し、現在はモデル・タレントとして活躍中。
 
 かつても小鹿のように可憐な少女でしたが、他者が手を差し伸べたくなるような清楚な美貌は、ママになっても、離婚しても、40歳を超えても、おとろえるどころか益々輝きを増している感じです。

 個人的に、このお二人に共通しているなぁ…と感じるのは、「人生色々あったせいかどうか、昔とはお変わりになりましたねぇ」といった部分がないように見えるところでしょうか。

 彼女たちの内に存在する乙女のDNAが、一本通った強靭な筋金のように彼女たちの乙女体質を維持し、世俗の垢から守るバリアを形成しているかのようです。

 豊かになった東京の、文化的中流家庭で育ったお嬢さんたちの代表といえる、知性派の酒井さんと美貌派の栗尾さん。

 ”エセお嬢さま乙女風”ではない自然体で、雑誌Oliveが提案したライフスタイルを地でゆくお二人だったわけですが、現在に至るも"Olive少女その後”の王道を歩んでおられます。
 
 この先どれほど歳を重ねても、彼女たちを”永遠の乙女”と呼びたいと思います。


★酒井順子:1966年9月15日生まれの乙女座
★栗尾(花田)美恵子:1969年3月14日生まれの魚座

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コメント

What a palesure to find someone who identifies the issues so clearly

投稿: Lawanda | 2013/03/29 04:09

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