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映画「みなさん、さようなら」

2013
 雪が降ると世界が白いふわふわに覆われて辺り一面美しいSnowy Worldになります。

 雪が積もると、じっとしていられない獅子座の同居人(犬ではありません)と外に出て公園に向かい、真新しい新雪の上に足跡をつけに行きます。

 車や人通りが極端に少くなり、雪が音を吸収するのでしょうか何とも静かな世界は、まるでスノーボウルの中のような閉じた世界に入ってしまった感覚を抱かせます。

 ”閉じた世界”といえば…最近観た映画、みなさん、さようならも、そうしたものを描いていました。

 主人公の悟は、看護師の母親と二人暮らし。
 小学校卒業後の20年あまりを団地の敷地内のみで生きた男
 小学生の時のある出来事をきっかけに彼は団地から出られなくなります。
 中学校は「団地の敷地外にある」という理由で登校を拒否。
 とはいえ、彼はいわゆる”ひきこもり”ではありません。

 それどころか。

 彼の生き方は建設的で、自立していて、愛情に満ち、求道的ですらあります。

 朝はベランダで乾布摩擦、学科の勉強はラジオ講座でしっかり学び、公園の遊具や街路樹で筋力を鍛え、マラソンをして身体の鍛錬にも余念がありません。
 目標は”一本指腕立て伏せ”。
 夜は手作りの名簿を持って、団地内をパトロール。
 107人の小学校の同窓生たちすべての家が無事がどうか見回ります。
 団地内に悪が進入したら、自分が守るために。
 16歳で団地の商店街の洋菓子店に弟子入り。
 仕事もしっかり。

 団地内には商店街も病院も役所も集会所もあり、狭い狭い2kの部屋も、なんというか…余分なものが削ぎ落とされた必要最小限的スペース感があって、これはこれで居心地よさそう。

 主人公の悟の、12歳から30歳までを演じる濱田岳がとてもいい味を出していました。

 映画「ゴールデンスランバー」の”キルオ”は、小説の作者・伊坂幸太郎が「濱田岳を想定して書いた」とのことですが、人間離れした妖精のようなキルオ同様、聖人のような悟も、彼以外の役者では演じられそうにない役です(小学生の役ができる大人ってなかなかいませんし)。
 
愛しさと切なさを駆り立てる純心一本気男子、ここにあり
 男の子を持つお母さん、特にオススメです!

 それでですね…もしも、映画のエンディングロールにクレジットされた「東京エキストラNOTES」という文字に気がついたら…。
 それは蟹座の同居人のサイトです(笑)。→
 
2_2

 雪の夜は雪明りで辺りは明るい。

 こんな日は雪見酒といきましょう。

 日本酒もいいけれど、暖かい部屋で飲むベルギーなどのビールはこたえられません!

 古より、修道院内でそのレシピと製造法が連綿と伝えられた秘伝のビール。
 そういえば修道院も閉じた世界のひとつですね。

 何かをじっくり醸成・成就させるには、一時的に、あるいは部分的に世界を閉ざすことが必要かも知れません

 

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