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Christmas†クリスマス!№7ヴィクトリア時代

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Christmas†クリスマス!№6キリスト教と無関係だった風習
の続きです。

 英国にクリスマスツリーを飾る習慣をもたらしたのは、ヴィクトリア女王の夫、アルバート公でした。
 1841年のクリスマスに、公は故郷ドイツの習慣をウィンザー城に持ち込んでお祝いしたとのこと。

 ヴィクトリア女王の治世(1837年から1901年)は、産業革命によって大英帝国が未曾有の発展を遂げた時期。

 職人や技師、機械工といった労働者階級までもが豊かさを享受し、特に中産階級は、上流階級さながらの生活文化を取り入れることが出来たのです。

 それに一役買ったのが、当時発達した印刷技術。盛んに発行された出版物のグラビアなどで人々は女王の暮らしぶりを知ることが出来ました。
 また文化的な家庭生活のための指南書なども多く出版されました。
 
 暖炉の上には友人から届いた色とりどりのクリスマスカードが飾られ、炉の中は火が勢いよく燃えている。
 美しく飾り付けられたクリスマスツリーの下にはプレゼント。
 クラッカーを鳴らしてはしゃぐのは、仕立ての良い服を着せられた可愛らしい子どもたち。
 テーブルにはご馳走。
 仲むつまじい夫婦。Xmasu
illustration from "Favorite storys &carols"

 こんな家庭のクリスマスが確立したのがヴィクトリア時代。

 女王一家は豊かで幸福な時代の理想を具現化したお手本だったようです。
双子座の偉大なる女王・ヴィクトリア参照。

 それまでにもクリスマスカードは存在していたようでしたが、印刷技術の発達により、質の高い美しいカードが数多く作られたヴィクトリア期、人々は盛んにカードのやり取りをしました。

 クリスマスクラッカーは1847年、菓子職人であったトム・スミスによって発明されました。キャンディ状の筒を両端から引っ張ると派手な音とともに弾けます。発明当時、中には、砂糖菓子や占いカードが入っていたとか。世界中に大流行して今に至っています。

 ヴィクトリア時代は子どもが発見された時代とも言われています。
 それまでは、子どもは「小さな大人」といった認識しかされていなかったようですが、豊かになった人々は、子ども特有の、幼さやナイーブさ、繊細さ無邪気さなどに注目するようになりました。
 子どもを、現実の厳しさから保護するべき対象と捉え始めました。
 そして子どもに時間とお金と愛情をかけるようになったのです。

  子どもの可愛らしさを引き立てるような服を誂え、質の高い教育を施すようになり、家庭では子どものための音楽会や演劇会、パーティなどが開かれるようになりました。
 経済的に余裕のある中産階級では、子どもを学費の高い寄宿学校に入れましたので、家庭に親子の暖かい団欒が戻って来るクリスマスシーズンは、親は子どものために色々と張り切ったことでしょう。

 子供向けの出版物も増え、チャールズ・ディケンズのクリスマスを題材にした作品などが子どもたちの間でよく読まれるようになりました。 

 クリスマスツリーの飾りはもともとは、枝にくくりつけた蝋燭を灯す、というものでした。この蝋燭は夜空に輝く星々を意味しており、ツリーの天辺に付ける大きな星はベツレヘムの星と呼ばれます。
 これは東方の三博士にキリスト誕生を知らせた星。Christmas † クリスマス!№4東方の三博士と贈り物参照。

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コメント

一連のクリスマスの記事、興味深く読ませて頂きました。
今年のドイツは、クリスマスに週末が絡み、長い連休となりました。

「子供が発見された時代」ですか。やはり、そういう契機が、かつて
あったのでしょうね。昨日、クリスマス恒例のバレー「くるみ割り人形」を観に行きました。演目上、子供連れも多いだろうとは思っていましたが、普段はラフなドイツなのに、正に仕立てが良く、可愛らしい服を着
た子供が多いのに驚きました。

投稿: Steinbock | 2009/12/28 02:50

Steinbockさま

ドイツのクリスマスはどんな感じなのでしょうか?
クリスマスのお祭りと山羊座とは関係が深いのですね。
 
「子どもが発見された時代」についてですが、
上流階級では子どもは、乳母や看護婦や教育係りや家庭教師たちによって育てられ、親が子育てに携わることはほとんどなかったようですし、下層階級では幼児の頃から炭鉱堀や煙突掃除などでこき使われるという扱いだったようですね。

10年ほど前のクリスマスに、東京でレニングラードバレエ団の「くるみ割り人形」を観ました。
やはり品のいい親子連れが多かったです。
子どもにも普段とはちがう非日常の時間を味わわせるというのはなかなかいいものかも知れません。
ハレとケのけじめといいますか。

私は幕間の休憩時間に売店でサンドイッチを買い、紅茶ではなく(クリスマスだったということもあり)グラスシャンパンを取って、えらく贅沢をした気分になったものです。
この時ばかりは「100円以上のカップラーメンは高い」と思う日常から離れて(笑)。


投稿: プルート通信管理人 | 2009/12/28 22:34

ドイツのクリスマスは、とりあえず寒く、暗いです。クリスマスには少し緩みましたが、その前の週には、連日マイナス10度以下の日が続いていました。カソリックの街か、プロテスタントの街かで、クリスマスの雰囲気も違うような気がします。

イギリスほどではないが、ドイツは階級社会だと聞いたこともあり、クリスマスに劇場に連れられて来る子供は、現代でも良いところの子供たちなのかなあ、などと考えていました。

私も10年以上前に、日本で外来のバレーやオペラを観たことがありますが、チケットも高かったので、「せっかくだから」と無駄に豪華なプログラムを買い、「せっかくだから」とグラスで1000円もするシャンパンを飲んだら、もの凄い散財をした気分でした(笑)。

投稿: Steinbock | 2009/12/29 03:48

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