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乙女座は塵を積もらせ山にする

 ショーシャンクの空には最も好きな映画の中の一つ。
 

製作発表された’94年、アカデミー賞を受賞したのはフォレストガンプでした。
 その影であまり目立たない存在に甘んじている感があるのですが、私は断然、断然こちらのファンです。

 この映画は、ほとんど絶望的に見える局面においても、針の穴からさす光ほどの希望を信じて、知性と能力を総動員しつつそれに向かった人間が、最後にどんなすごいことを引き起こすかを、
教条的な説教臭さを一切排除して見せてくれます。

 慎重で堅実な努力の積み重ねが、まるで魔法のように途方もないラストに集約していく様子は圧巻。もう恐れ入りやの鬼子母神(!?)な作品。

 管理人思うに、その途方もないコツコツ努力の主人公、アンディ・デュフレーンは乙女座です。

 若くして銀行の副頭取を勤めるアンディは実務家の典型。言ってみれば非感覚的人間です。
 事実関係の裏打ちなしに、雰囲気や好みや人情に流されて物事を信じ込んだりしません

 とっつきが悪く、第一印象は冷酷に見えるのですが、けっしてそうではありません。情熱を内に秘めた理性派なのです。 
 たとえば映画の中でアンディが、高校中退のロックンロール兄ちゃん・トミーに高卒の資格を取らせようと、一所懸命勉強を教える姿はとても暖かくって優しい。

 緻密でコンサバティブ。 そして、周到で完璧な戦略

 この映画を観ると、実務家の実力にあこがれちゃいます。

 これらの特徴を知れば知るほどアンディが乙女座に見えてくる、っていうんで調べてみたら、この映画の原作者のホラー小説王、スティーブン・キングが’47年9月21日生まれの乙女座でした。

 占星術翁・満天王いわく
 「絵でも建築物でも文章でも、作品というものはすべて作者そのもの。
たとえば小説の主人公や重要人物は、たいていその作者の姿が投影されているものじゃ」
うんうん。翁、本当にそうだね。さすが年の功。

 映画「ショーシャンクの空に」の原作は、キングの短編集、「ゴールデンボーイー恐怖の四季・春夏編」に収められた刑務所のリタ・ヘイワース

 さて原作の主人公アンディはたしか、小柄で華奢な神経質そうな男、となっていたと思いますが、映画では2m近い大男ティム・ロビンスが好演しています。
 相手役のモーガン・フリーマンはアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされました。
 いたいけで可愛いロックンロール兄ちゃんトミーはギル・ベロウズです。
ちなみにどうもトミーは魚座に見えてしまう管理人です。


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コメント

こちらのページにもお邪魔させて下さい。
この映画が大好きなもので・・・

管理人さんの解釈は作品観を豊かにし、
人物像をより活き活きと輝かせますね。

どの星座の人物判断にも、
良い面と悪い面とがあると思いますが、
お蔭様で映画を観る場合に、
「あ、今この主人公は●座の良い面が」とか、
「このセリフは●座の悪い面が顕著」とか、
映画鑑賞の楽しみ方が増えました。

是非もっと色々な作品のキャラクターの、
解釈などをして頂けると、
このサイトのファンとして嬉しく思います。

投稿: モーランG | 2008/05/08 23:47

素敵なコメントを頂いて
大変嬉しいです。

実は
「どの映画の誰が何座か」
なんて分析は変態チックかしら……?
などと密かに思っていたものですから。

モーランGさんが
「紅茶党―小さな恋のメロディ」に
「ディックス先生は何座なんでしょう?」
というコメントを投稿して下さったお陰で、
それまで、ほとんど興味を持たなかったあの
おじさんを隅々まで観察してしまい、
プルート通信管理人的には
ディックス先生=乙女座
という結論に達しました。

アンディと同じです。
しかもこれだけじっくり付き合ってみれば、
ディックス先生が
そう悪い人には思えなくなったばかりか
結構、同情の余地のある人だなぁ…なんてことまで。
これは嬉しい発見だったのですよ!

でも
「ショーシャンク」の
ノートン所長や男色レイプ魔ボグスは、
何をどうやっても
とうてい同情する気にはなれませんけれどね(笑)。

冥王星の公転周期のように
更新速度ののろいサイトですが、
どうぞ、よろしくお付き合い下さい。

投稿: プルート通信管理人 | 2008/05/09 21:18

ノートン所長や男色魔ボグスも悪党ですが、、
あの「真犯人」は凄かった。
たった30秒足らずの登場シーンに、
良心や知性の欠如、、狂気と残忍さを併せ持ち、
一般社会に居てはならない異常者を、
見事に好演してました。

この映画って、本当に出演者の一人一人が、
活き活きと、そして現実味をもって迫ってきます。
複線として重要な意味を持つ、
若者トミーや老人ブルックスの演技も完璧でした。

それだけに、
「可愛いロックンロール兄ちゃん」や、
「外界を知らない籠の中の老カラス」の運命は、
画面を越えて悲しみと絶望感を運んできました。

この映画、、、希望と絶望、被害と加害の描写が、
小さく所々に配置されていて、
それも絶妙な味わいになってるのが好きだな~。

投稿: モーランG | 2008/05/09 23:02

そうでした。
アンディに、
「運が悪いという事が、これほど恐ろしいとは」
と言わしめた元凶、「真犯人」の身の毛もよだつような厭らしさ。あの役者さんも上手いですね。

『この映画、、、希望と絶望、被害と加害の描写が、
小さく所々に配置されていて、
それも絶妙な味わいになってるのが好きだな~。』

屋外でのビール、フィガロの結婚、図書室増築、アンディの家庭教師…。

刑務所内だというのに、素敵なシーンが多いのですよね。
そしてラスト、ジワタネホのいやがうえにも青い青いブルー!


投稿: プルート通信管理人 | 2008/05/13 07:38

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