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水瓶座の青春の巨匠Ⅰ:ブラザーサン、シスターム―ン

 思春期の頃に出会った忘れられない映画があります。
 そのなかの一つがフランコ・ゼフィレッリ監督作品のブラザー・サン・シスタームーンBROTHER SUN,SISTER MOON(’73年 日本初公開)。 

B000228TVI.09.MZZZZZZZ.gifこれは13世紀に実在したアッシジの聖フランチェスコの半生を描いた物語です。
彼は作物を作ったり、物乞いすることすらしないような厳しい清貧の思想を実践した聖人でした。

 豪商の息子フランチェスコはもとは明るく享楽的で俗っぽい若者でした。
 若くして商売にも長けた彼は父親自慢の息子。
 そんな彼が騎士の位と栄誉をかけた戦争に参加します。
 ところが戦地で熱病に罹り、生死をさまようことに。
 かとうじて助かった後、それまでとは正反対の人格に生まれかわっていたのです。
 
神と富、二人の主人に仕えることは出来ない
 この世の富や肩書きに執着することの愚かしさを説き、ただ野に咲く小さな花のように生きたいと思いつめるフランチェスコ。 

 印象的なシーンはいくつもありますが、中でも好きなのが次のシーン。 

 ★公衆の面前で着ているものを次々に脱いでゆき
 「私は貧しき者になりたい。キリストもそうだった。あなたから もらったものをすべてお返しします」
 と父親に静かに言い渡して、素っ裸で城壁の外へと去ってゆくフランチェスコ。

 ★「理解されることや愛されることを期待するんじゃなくて、私が理解したい。愛したいの!」
 と叫び、フランチェスコたちと共に生きる決心をする少女クレアの剃髪の儀式のシーン。  

 ★「あなた方の貧しさの前に私は恥じ入る
 とフランチェスコの足元にひざまづくローマ教皇。

ロードショーで見た当時、まだ年端もいかない子どもでした。
 ちっぽけな自分とこの世との折り合いの狭間で、色々な疑問符が中に浮いていました。

 フランチェスコやクレアのようにはとうてい生きられない。
手塩にかけて育てた息子からこんな仕打ちを受ける父親の哀れなこと。
でも……理想のない人生では魂が閉塞する。

 今も昔も映画に描かれたこのうえなく気高い人間の姿に圧倒される思いです。

 とはいえこの作品、こむずかしい宗教映画という要素はほとんどありません。
若き聖フランチェスコの瑞々しい青春の物語といえます。
 美しい映像や、ドノヴァンの甘く切ない音楽とあいまって胸がキュンキュンします。


監督のフランコ・ゼフィレッリは誕生日が2月2日の水瓶座。ある時ゼフィレッリ監督が交通事故に遭い、床に伏していた時に夢の中に聖フランチェスコが現れたとか。
 この映画は監督が自分の中の宗教的な思いを形にして世に送り出そうと決心したことから生まれたということです。

 水瓶座の人は高尚な思想を持ち、物質の世界を越えて、より高い次元を志すことがあるようです。
 管理人の知人でも、水瓶座の人の中には、高いレベルの魂の成長を求めるがゆえに、俗っぽい世間との折り合いが良くない人は多いみたい。ガンバレ水瓶座!

水瓶座:1/21~2/19、風の宮、支配星は天王星

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